労働力は非常に安かったので製造業の呼び込みに成功した

チェコは、古くから産業が発達していた国です。

かつてはオーストリアハンガリー帝国に属していましたから、この時期に産業革命が進んだと考えられます。

工業によって経済発展を続けてきた国だといえるでしょう。

東ヨーロッパの一つの国として、共産党政権の下で工業が発展しましたが、政権崩壊によって国有企業の民営化が進み、資本主義的な要素を取り入れるようになりました。

そして、他国からも資本を受け入れるようになります。

経済成長率は高い水準を維持し、EUにも加盟するなど、経済状況の発展は良好な状態が続いているといえるでしょう。

EUへの加盟によって、経済成長が活性化したことも事実です。

外国からみれば、チェコの労働力は、非常に安かったために、製造業を呼び込むことに成功したと考えられます。

ただ、この状況は長くは続きません。

労働力が不足したことによって、労働に対する賃金は高くなり、国外企業がコストアップによるダメージを受け始めたのです。

このような中で自動化が行われたり、あるいは国外から安い労働力を輸入したりするなどして改善を図っていますが、現在は工場を閉鎖することを検討する企業も現れ始めている問い状態です。

ひとまず、高度経済成長が落ち着いた経済状況だと言って良いでしょう。

今後の経済状況の推移についてですが、これはEUしだいだともいえるでしょう。

特にドイツの影響を受けやすいという傾向があります。

EUに加盟したことによって、ドイツの隣国という地位を得たとも考えられます。

物理的は、もともと隣国でしたが、EUに加盟したことによってドイツ経済との結びつきが強くなりました。

ドイツ経済が好調であれば、今後の経済発展を見込めますが、現在のところは、ドイツ経済は不調の状態が続いています。

また、チェコ政府が緊縮方向で財政を動かしていることも懸念材料となっています。

ほかにも、労働力や用地の不足なども懸念材料とみられています。

経済を資本面から見た場合には、先進国と同じような構造を持っています。

つまり、経常収支は赤字ですが、資本収支が黒字となっています。

資本流入が多いために、資金は潤沢にあり、また外貨準備は増加しています。

チェコが通貨としてユーロを導入するかどうかは、今後の動き次第です。

いずれは導入すると考えられますが、通貨が安定しているために、急いで導入する必要はありません。

むしろ、ユーロを導入するリスクが大きいことからも、導入はまだ先になるとも考えられます。

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