概して穏和かつ理性的で暴力を嫌う人々が集う
チェコ共和国は、プラハを首都とするヨーロッパの国であり、日本人にとっては、比較的親しみのある国の一つです。
近年チェコに滞在する日本人の数は、増加傾向にあり1000人を超す人数になっています。
旅行先としてもメジャーな選択肢になっており、年間14万人ほどが観光で訪れている国です。
そんなチェコの人々の国民性は概して穏和かつ理性的で暴力を嫌うところがあります。
一般的なサービス業において、日本におけるサービスよりも無愛想に感じることが多いかもしれませんが、これはこの国の特徴であり、普段通りの対応になりますので誤解のない様にするのが良いでしょう。
この様な穏和な国民性の国家であるとは言っても、犯罪が存在しない世界であるというわけではありません。
観光地においては、スリや置き引き等が報告される他、偽警官が出るなど詐欺や泥棒関係の犯罪が目立っています。
暴力的な事件は一般的には少ないですが、それでも発生がないわけではありませんので、一定の注意をする必要はあるでしょう。
この辺りは、ヨーロッパの他の国々とも同じような状況にあると言えます。
比率で言えば、日本のおよそ倍程度の犯罪発生率であると言えるでしょう。
宗教的な文化としては、およそ4分の1の国民がローマ・カトリックの信仰を持っています。
押して6割ほどが無宗教となっています。
日本の厳密な意味で信仰を持っているという国民性ではありませんので、同じようなものであると言えるかもしれませんが、この様な要素は特徴的です。
海外旅行先としてチェコを選ぶに当たっては、それほど過剰に心配する必要のある問題はありません。
医療水準が西欧諸国や日本ほど高くないという状況がありますので、病気やけがをした際には、注意が必要であることに加え、現地独特のダニの一種であるツェッケン等は、注意すべき感染症の一種として知っておくとよいでしょう。
それ以外には、衛生事情もそれほど悪いものではありませんので、大きな心配はありません。
しかし、飲料水事情に関しては、日本国内とは大きく違いますので、注意しておく必要があるでしょう。
一般に水道水は、飲用に適してはいません。
そのため飲むための水には、ミネラルウォーターを購入するのが良いでしょう。
ヨーロッパでは、天然の水が飲用に適さないことが少なくなく、そのためにミネラルウォーターが発展してきたという背景があるということが理解できる環境です。